亡くなった人は四十九日まで
家族、親族、親しかった人の夢に現れるという話を聞くけど
彼の生前、私は彼の夢を見たことがあまりなかったので
彼の夢を見ることはできないだろうと思っていた。
見たら見たで、悲しくて心が張り裂けそうで
夢で彼に会うことが怖いと思っていた。

お葬式が終わった日の夜から翌朝までの間、お葬式の日の翌日の明け方に
亡くなった彼の夢を見ました。
亡くなった後に初めて見た彼の夢は時間は短いけど鮮明だった
彼が亡くなった後に初めて見た彼の夢は
彼と電話で話しているような夢でした。
夢の中で彼は生前好きだったゲームをしていました。
そのゲームはオンラインゲームで月額課金制でした。
彼が亡くなったことは彼も私も、お互いにわかっていました。

私は彼に「そっちに行ってもゲームできるんだね。月額課金もできるの?」と聞きました。
すると彼は「できないだろうね」と答えました。そして、
「手術するとは思わなかった」
「手術したかった」
と言っていました。
私は「手術はしていないと思うよ」と言いました。
生前の時みたいに、まだまだお話できると思っていたのですが
そこで会話は途切れて、あれっ?返事がないと思ったら目が覚めました。
起きた時は明け方の午前4時でした。
彼が亡くなる原因となった病気は手術が必要だったかもしれない病気でした。
それを私は知っていたので記憶や思考から作られた、ただの夢なのかもしれないけど
彼と夢で会うことができて良かった。
全然怖くなくて、夢の中では悲しみが湧くこともなくて
普通の日常みたいな夢でした。
この夢を見ている時、なぜか頭に弱い電流が流れているような、軽く痺れているような、少しだけピリピリ・ジリジリするような感覚がありました、夢の中での話なので現実の体調には何も差し支えありません。
夢の中で彼と喋った時間は、私の感じ方では1分くらいだったと思います。
生きていた頃はいくらでも喋ることができたのに
今は会えたとしても、こんなに短い時間しか会えないんだなと
寂しく思いましたが
私に会いに来てくれたことが嬉しいです。
2回目以降に見た亡くなった人の夢は不鮮明で断片的だった
それ以降も彼の夢を見たのですが鮮明な夢は最初の1回だけでした。
お葬式の後、全部で3回ほど数日おきに彼の夢を見ました。
2回目と3回目の夢は断片的で記憶も曖昧です。それでも、
彼が出てきてくれた夢だから起きてすぐに
ノートに夢の内容を忘れないようにメモしました。
2回目の夢は
彼は薄暗い日本の旅館のような場所にいて
湯呑みで水を飲んでいました。

私が彼に「綺麗な水はあるの?」って聞いたら
「あるよ」と答えました。
その時、私はなぜか「もっと水が必要だから綺麗な水を探してこないと」って思いました。
3回目の夢は
森の中の砂利道を彼の運転で
坂を下から上へと上がっています。

現実でそのような場所を見た記憶はないのですが
夢の中では私はその風景を「知っている」と認識していました。
この夢では風景が見えるだけで彼との会話はありませんでした。
2回目の夢は薄暗くて暗い雰囲気だったから心配だったけど
3回目の夢では青い空が見えて良かった。
もしもあの世があるのなら彼は天国へ、素敵な世界に行くのだと思います。
この世に残された私はとても悲しいけど、あちらは素晴らしい世界なのだと思います。
私が、いつか自然な寿命を迎えて、あちらの世界に行ったら
「こっちはすごく良いところだから心配いらないし悲しむ必要もないよ。」
って思うのかもしれません。
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